南極は環境の王国
㈱城南サービス
取締役 磯 一郎
1.世界一の環境(Environment)
乾燥の大陸、南極、それでも年間50㎜~100㎜位の雪がふります。
この雪が押しつぶされて、雪氷(ゆきこうりと呼んでいます)となりその氷は年間10mの速度で移動します(メロンパンを上から抑える感じ)
このはみ出して海に落ちたのが流氷です。
最低気温の記録はー89.2C、オーストラリアの2倍の1440km²で98%は雪氷で覆われています。
環境保護に関する法律と言うのがあり厳しく管理されています。
そのため犬なども連れていくことができなくなりました。病原菌を持ち込まないためです。もはや南極での犬ぞりは見られなくなりました。少し寂しい
ですね。
人も南極に行くときは、身体検査をして、健康であることを環境省に届けなければいけません。
飛行機で南極に飛んでも、トイレ等の汚物は持ち帰る必要があります。
勿論、各国の基地では浄化槽設備を持っています。環境と効率的なエネルギーを考えた東京工科大八王子校のコージェネレーション施設を小さくしたよ
うなものです。
2.空気と水は特別です
ノルウェー基地で長年空気環境測定をしている方によれば、“ここでの空気の綺麗さは、東京の1000分の1のpureである。”そうです。極地研の方もそ
の通りとのこと。
水は、海水が世界の97.5%、淡水は2.5%しかなく、その内の大部分は南極と北極の氷河です。
不衛生な水により年間、世界では200万人の子供が死んでいると言われます。
南極には14億㎦の水があるとされていますが人間の最後に頼れる水は南極の雪氷。
3.電気
前述のコージェネレーションのようなものですが、実質はほぼ重油発電、夏場は風力発電、太陽光発電を使用しています。
ベルギー基地では新システム導入で夏場半年間は風力と太陽光発電で45%のエネルギーを確保しているとのことです。
風力発電
太陽光発電
4.First ペンギン
ペンギンは朝目覚めると、“おなか減ったー”でも“海は荒れているし恐ろしいやつもいるしどおしよう”たくさんのペンギンが海辺に集まってきます。
“行くよー”と言って飛び込むと後から一斉に続いて飛び込みます。
この最初に勇気をもって飛び込んだのを、Firstペンギンと言います。
ベルギー基地
ベルギー基地のCommanderは女性です。