今回は、学生寮の加圧給水ポンプのモータ整備作業をご紹介します。
・加圧給水ポンプユニット
加圧給水ポンプ仕様表
電圧:三相200V
給水量:800ℓ/min
全揚程:62m
出力:7.5kw
運転方式:2台並列3台ローテーション
平成12年竣工
こちらの加圧給水ポンプユニットにはポンプが3台あり
インバータロータリ運転を行っております。
今回は3号機のポンプモータからの異音を確認し調査した所モータベアリングが原因での異音判明し整備を致しました。
3号機の電源を切り離して、電圧が来てない状態を確認し
まず始めにカップリングボルト取外し作業を行います。
モータ側のカップリングが固着していた為
バーナーで炙りながらの慎重にシャフトから外します。
モータケーシングを外して中の回転子を
取外している作業になります。
こちらの作業間も回転子を傷つけない様に慎重に行います。
モータ内部には塵、ホコリ等が蓄積している状態でしたのでブロアーにて除去した後に、巻線部分に塵、
水分等の侵入を防ぐ作業としてワニス処理を施します。
新品ベアリングを取付て回転子をモータ内部に戻す作業になります。
回転子を挿入後にケーシングをプラスチックハンマーで
取付位置に合わせビスとボルトで固定し、シャフトを
手回しにて回転させスムーズに回転子が回ることを確認します。
カップリングを装着後に、芯出し調整を実施するのですがこちらの作業を怠ると、ケーシングが歪んでいることで不具合が発生する可能性がありますので、
大事な作業となります。
モータを固定後に、カップリングボルトを同じトルクで
締め付けていきます。
最後に塗装作業を施し、絶縁抵抗測定、試運転を行い
3台ローテーション運転を確認し、作業完了となります。