今回は空調設備滴下式の加湿モジュールの洗浄の様子をご紹介します。
加湿装置整備は冬期の乾燥した空気を快適な環境にするのに大切な装置なので冬期に入る前に準備することが大切になります。加湿能力を再生するために加湿モジュールを洗浄します。
洗浄前の加湿モジュールになります。
気流中の微小なほこり、水の中に含まれるスケール等が徐々に付着、析出するため、洗浄する必要があります。
まず、洗浄剤(ゾロンV5)を26L投入します。
ゾロンv5は酸性(強)のため、中和処理用の中和剤(ゾロンPH)も用意します。
次に水を104L投入します。
洗浄液の体積を増やすため、重り等を沈めます。
加湿モジュールの連結部を取り外し、中にいれます。
漬け込み中の様子になります。
汚れ具合を考慮して1時間~2時間漬け込みます。
洗浄液は透明で強い臭気がないため、間違えて混ぜてはならない物が混入しないように注意して行います。
洗浄液は加湿モジュールを漬け込むと水量が少しずつ減り、また、蒸発して濃度の変化が生じますので、定期的にPHのチェックをして適正な洗浄液を維持します。
漬け込み後、すすぎ及び乾燥した加湿モジュール(左)になります。
洗浄前の状態(右)に比べてだいぶスケールを除去できました。
加湿モジュールを復旧後、加湿器の整備(給水配管の水抜き等)を行ない、加湿運転を開始します。