今回は、大学学生寮の給水設備整備作業をご紹介します。
こちらの学生寮は弊社にて、受変電設備、熱源設備、給排水設備、消防設備の各設備点検及び
修理、保全業務を行っています。
・整備する加圧給水ポンプ
設置ポンプユニットの簡易説明
使用電源:三相200V
出力:7.5kw×2台
給水量:900L/min
全楊程:57.0m
吸込み口径:65mm
吐出し口径:80mm
こちらの学生寮は、地下1階/地上12階になり整備した加圧給水ポンプは地下1F~9F系統になります。
その他の階層は、別の給水ユニット2台にて賄っています。
整備前
グランドパッキンより漏水
整備予定ポンプ停止処置を実施
吸込み側バタフライ弁を全閉実施
吐出し主弁を全閉実施
グランドパッキン押えを外し実施
使用工具のパッキングツール
先端部のコルクスクリュー
コルクスクリューを挿入しグランドパッキンを
取りだします。
取りだします。
取り外したグランドパッキン1枚目です。
1箇所に3枚のグランドパッキンが挿入されています。
1箇所に3枚のグランドパッキンが挿入されています。
取外したグランドパッキン
新品グランドパッキン
2台のポンプに合計12枚のグランドパッキンが挿入されています。左の写真は取外したパッキンです。
経年劣化により、パッキンが硬化して取り外す際も苦戦しました。
錆がありましたので、錆取り実施
新パッキンを1枚づつ挿入します。
工具を使用し少しづつ挿入していきます。
3枚挿入ごパッキン押えを設置しナットを
軽く増締めします。
軽く増締めします。
養生をし塗装を実施し乾いたら、最初にご紹介した逆の手順にてポンプに水を張り、右側写真のエア抜き弁を
開けてエア抜きを行い、試運転の準備が完了します。
試運転を行う為、停止処置を解除後運転しポンプなどの軸封部ではパッキンの冷却と潤滑のために
軸表面を伝わる若干の漏れが必要になります。
交換後数日はグランドパッキンの締め付け調整が必要ですが、ナットの締め過ぎ片締めに注意が必要です。
以上、簡単ですがグランドパッキン交換作業手順をご紹介しました。