ペンギンはSDGsで飛べるか
㈱城南サービス
取締役 磯 一郎
1.SDGs(Sustainable Development Goals)
持続可能な開発目標と訳されています。17の目標がありそのうち13番目の気候変動対策、
14の海の豊かさ、15の緑の豊かさを守ろうなどがあります。
城南サービスはSDGsを大切に考えています、さて南極はどうでしょうか?
2.南極の気候
私が航空機で南極に飛んだのは2回とも12月、1月と夏の南極ですので平均温度は0~-10℃でした。南極の最も寒かった気温は―94.0℃です。
南極が北極より寒い理由は大陸の上さらに標高が高いからです。2,500mを超える山々がたくさんあります。そして内陸のほぼすべては氷河の上にある
からです。
勿論寒すぎて雨は降りません、なので世界一乾燥した大陸です。
南極は世界一美しいですが空気も世界一きれいで、空気中のチリは東京の千分の1です。
雪氷とともにある真水(世界の90%を占める)も世界一きれいです。
雪氷と南極の山々です。
飛行機が着陸した状況です。
3.海の豊かさ
南極海には、大きなクジラから小さなヒトデなどの海綿動物など沢山の生物がいます。この生態系を守るにはCO2を増やさないことです。
水温が低いほどCO2の吸収率が高いので更なる注意が必要です。
4.緑の豊かさ
一般には世界が緑で覆われるのは良いことですが、白い南極がコケなどで覆われるのは、地球温暖化と相まって良いことではありません。
南極グリーン塔では既に部分がコケに覆われはじめています。
5.ペンギン
南極と云えば皇帝ペンギンとアデリペンギンです。
ペンギンにとって南極大陸には天敵はいません、ですので昔は空を飛んでいましたが、空を飛ぶより海の中をすばしこく泳いで、
獲物をとった方が有利と考え体型を変え、完全防水の羽毛を身に着けました。
人間がこれからも海を汚すと、また空を飛んでエサを探さなければと考えるペンギンがでてくるかもしれません。
でもそんなことになって無理をして空を飛べるよう頑張ると、変化する前にペンギンがいなくなってしまうかもしれません。
綺麗で住みやすい地球を守るには、いつまでも海をきれいに保つこと、それが人間の果たす役割だと思います。
皇帝ペンギン
アデリーペンギン